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素晴らしく美味くないお昼を食べた後は、
大冒険の時間。
癒されない、監獄のような休憩室。(うちの店ボロイなあ)
ホコリまみれのロッカーから、
顔写真付きの名簿がでてきた。
「……確かねぇ~、あ!これこれ!
この時の新入社員!」
覗きこむと、爽やか好青年が写っていた。
¨有坂 ナナイ¨
趣味、スポーツ
「ナナイ君はぁ、とにかくモテたよ~。まぁ、悪いとこないよね、見た感じ」
……っ確かに。
俺、大学時代、モテなくはなかったけど……
なんつうんだろ?
タイプが真逆。
俺、こんなキラッキラしてないよ?
これがアヤミさんの好みの男なら……、
俺、勝ち目なしかも?
ワイルドでちょっと悪系を売りにしてただけに、これはちょっとマズイ。
「ちょ、俺、この人と全然タイプ違う!
ヤバイじゃん…
どぉすんべ………」
「イメチェンでもしろ」
そんな簡単に!
……や、でも
そんくらい簡単に出来なきゃ、
きっと落とせない!
………
妥協して、落ちるよーな簡単な人じゃないんだ。
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