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関大橋は香野の事務所から歩いて15分ほどのところにある。もじどおり大きな橋だ。
橋にむかいながら歩いていると香野が話しかけてきた。
「関大橋にいけば何かしらおきているでしょうね」
「そうでしょうね」
「もしかしたら…また人が殺されているかもしれません…」
「その可能性もありますね。長谷川とゆう男は殺しを楽しむんです。人を殺すことを何とも思わないんですよ」
「それはかなり厄介ですね。それならばますます長谷川を早く捕まえなくてはなりませんね。これ以上罪のない人を巻き込みたくはありませんし」
「そうですね。まったくそのとおりですよ」
そんな話しをしているうちに関大橋に到着した。
「私は橋の上を調べます。高田さんは橋の下を調べてもらえますか?」
「ええ、じゃあ何かあったら携帯に電話してください」
そう言うと俺と香野はわかれた。
俺は橋の下へと繋がっている階段を見付けると階段を下りて行った。
この橋に向かって歩いている時から妙に胸騒ぎがする。急がなければ!そんな衝動にかられる。階段をおりる俺の足は自然と小走りになっていた。
橋の下は雑草だらけだ。くるぶしぐらいまで伸びた雑草がまるで芝生のように生えていた。
俺は周りを見渡してみた。雑草の緑色の中に黄色い何かがあった。
最悪の事態が頭をよぎる。
俺はポケットから携帯をとりだし香野へと電話をした。
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