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長谷川 学。
彼は約1ヶ月前に松下とゆう男を殺し逃走していたのだ。
そして5年前に高田の妹をもその手にかけていた。
ことの発端は1ヶ月前に起きた連続殺人事件だ。犯人は逮捕されたが、そのさいに長谷川が完全に覚醒してしまった。
長谷川とは佐藤とゆう男の中に眠っていたもう1つの人格だ。佐藤の人格はすでに消滅しているようだ。
長谷川の人格はとても凶暴だ。そして殺しを楽しむ。残酷で非道そして頭がいい。敵にしたくない人物だ。
だが長谷川は敵なのだ。
長谷川はこの先さらに殺人を続けるにちがいない。その考えには根拠はないが高田の刑事のカンがそう言っている。それを止めるにはどうしたらいいのか?それにはまず今回の事件の謎を解かなければならない。
事件の謎をとく鍵は長谷川が残したメモにあるだろう。だが高田にはメモを読んでも意味がさっぱり解らなかった。
高田はある人物の名前を頭に思い浮かべていた。
“香野 慎治”
彼にならこの暗号のようなメモの解読ができるだろう。
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