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白い塊…雲が僕を招待してくれた 僕は 心が踊っていた でも 雲は 風をあまり好んで いなかった 何故だか気になった でも 風はそんな事は 気にしないで、 僕をそっと後ろから 押してくれた そのまま 僕は独りで雲へ 飛び込んだ 雲の世界は 上も下も 右も左も わからない 一面真っ白だった 僕は どうすればいいのかわからなくて ただ 世界をさ迷ってた ----怖かった すると 雲がゆっくりと形を 変えていった 僕を招待したきり 何も話さなくなった雲は それでも 僕に合わせて 形を変えてくれてたのが なんとなくわかった 「雲は…形を変えることしかできないけど。この世界では何もかも忘れられる」 ゆっくりと 形を変えながら雲が言った その声は風よりも 透き通った声だった しばらくの間雲は僕の 全てを包みこみ ずっとそばにいてくれた -----雲が 風によって 散っていくまでは…
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