23人が本棚に入れています
本棚に追加
夕方。ある田舎の
古ぼけたアパートの前に
一台のトラックが来た。
そのトラックから
一人の少年が現れた。
そしてアパートの
大家のドアまで行った。
「すいません~」
トントン。
「はい。今行きます!」
足音が小刻みに鳴る。
ドアが開いた。
すると…
ガチャ。バキッ!
少年の顔面にドアが
思いきり
当たってしまった。
「痛てて…」
少年は痛そうに
手で抑えていた
大家の老人は不思議そうに
少年を見ていた。
「あんた誰よ?」
少年は答えた。
「あの~僕今日からここに
引っ越すことになった
野口翔平
のぐちしょうへい
です!
よろしくお願いします!」
野口翔平は律儀な言葉で
おじぎをした。
「そうかい…野口君か。」
大家は近くにある
引き出しを引いた。
「これカギ。
あなたの部屋は階段登って
左から三番目ね。」
そう言って翔平に渡したあと、
ドアを閉めた。
「なんだよあのばあさん。
愛想がねえな~」
翔平は階段を登って
部屋をカギをかけて開けた。
「質素だな~」
部屋の大きさは1DK。
昔の言い方では六畳一間だ。
最初のコメントを投稿しよう!