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私25歳。
麻薬特例法で逮捕される約二年前の事。配達のオッサンが品物と一緒に消えた。
またかぁ~( -o-)=з
量は持たしてない。オッサンだと三週間位で無くなるだろうと、一ヶ月後に自宅に寄ってみた。
いつもの勝手口から、いつものように隠してある鍵を使って中に入る。たまに女が居る事もあるので、声を掛けながら進んで行く。奥の襖を開けた…。
ツンと鼻をつく臭いがしたと同時にオッサンらしき物体が目に入った…。
………………。
大昔に流行った[ぶら下がり健康器]に、手を使わずオッサンは…ぶら下がってた…。(´~`;)
こたつの上の『品物』は、半分以上残っている。
( -o-)=з
首吊りの発見は二度目だった。こたつの上の『品物』と『道具(注射器)』と車に積んでる道具、手持ちの道具をトイレに流して警察に電話した。
……………。
こたつの上の広告の裏に【すまん】とだけ書いてあったが、出て行った奥さんに宛てたのか私に宛てたのかは、今でも分からない。
…窓を開けた。…寒い…。上着を着たまま、警察が来るまで畳に座り…煙草に火を付けて…オッサンらしき物体を眺めた。
……細い組み紐が首に食い込み…顔が青黒く腫れ…俯き加減に開いた瞼から、血走った眼球だけが異様に出て見えた…。…紫色の唇から長くて太い黒い舌が出ている……。目…鼻…口…から…体液が流れ……ズボンにも染みが出来ていた……。
いつから…
ぶら下がっているんだか……。
警察が到着し、今回はスムーズに『第一発見者』としての待遇を受けた。
私が、同情さえもしなかった『ヘロイン入り覚せい剤中毒者の首吊り』である。
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