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4年。私の実家がある街へと引越してまで出所を待ってた、馬鹿なストーカー野郎が二匹居た。その一匹の事である。
名前は…修。
実家に電話があった。
何の仕事をしても上手くいかないからという理由で、私の大嫌いなヤクザ屋さんに在籍したと言う。付き合って欲しい。と言う懇願に即答の断り。
当然である😒
たまに、電話くらいしてもいいかなぁと言われたので、その位はと携帯を教えた。
二ヶ月後、兄貴からのシノギ話が上手くいかないと相談を受けるが…話にならない。どう考えても修が兄貴によく思われてないのがミエミエなのだ。散々、ヤクザ屋さんと兄貴と修の文句を言い、似合わないもんやらんと堅気になれよ。と、諭して携帯を切った。
半年後。
「指定暴力団〇〇組系〇〇組組員……修が刃物を持ち…」と、ニュースで流れた。
あの馬鹿………😒
刃物を持って殺りに行って…逆に十数ヶ所刺されて搬送中に出血多量で死にやがったのだ。
事件前夜…夜勤に出勤中の私に電話してきた。
「用事は特別なんもないんやけど、どうしてるかと思って😌」
と、いつものように穏やかだった。だから、私もいつものように…今から夜勤やから✋と…邪険に扱って電話を切った。
修は、刃物を手に何を考えたろう。
あいつは、事件前夜に私以外の人と話したんだろうか。
あの馬鹿、刺され続けながら何が目に浮かんだんだろう。
どんな死に顔やったんやろうか。
修。享年42歳。
平成19年の事である。
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