序章。

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序章。

「ただいま!!」    勢いよく扉を開ける少年がいた。  少年は靴を脱ぎ捨て自室まで駆ける。   「ちょっと進!! うるさいわよ!!」  見兼ねた母親が居間から出てくる。  居間ではその母親が見ていただろう『謎の失踪事件。今日で300人越え!!』というニュースがやってた。   「しょうがないだろ! 急いでんだよ!!」  進と言われる少年が言い返す。   「またあのモバサバとか言うやつをやるのね? 止めなさいと言ったでしょ!? あんな危なさそうなゲーム!!」  進の母親は激怒する。     「うっさいなぁ~。八時くらいには戻ってくるから飯よろしく。」  そう言って進は逃げるように部屋に消えた。     「ちょっと進!! 待ちなさい!!」  母親はまだ怒鳴っていたが、進は無視をした。
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