天井に…

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
またきた… ふぅ… 動けない… 金縛りだぁ。 金縛りは初めてではなかった。でも、怖いイメージはなかった。動けなくなるけれど、それまではそのまま目を閉じて眠るようにすれば、いつの間にか朝になっていたから。 この時もそれでなんとかなると思った。 目を閉じて、寝ようとした。 …………なっ… …何???!!! 目を閉じたはずなのに…閉じていたいのに… まぶたが開いていく。まるで、誰かにムリヤリ開かれる感じだった…。 なぜだか、私は開きたくなかった… しかし… 気付いたときには、天井が見えていた… ザワッ…ザワッザザ… ペタ…ペタ…ペタペタ… 聞いたことがない音。 感じたことのない気配。 天井に…なにかいる…
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!