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目がそらせなかった。
目があったことを確認したかのように、黒い人は、また天井を這いつくばりはじめた。
けれど、赤い目だけは…ずっとこっちを見ている。
「…ヤバい…このままじゃ…絶対にヤバい…目だけでもそらさないと…私…」
怖かった。
絶対このままじゃヤバいと思った…
最初より、息がしにくくなっていた…
私は必死に目だけでも…目だけでもと、金縛りになっているにも関わらず動かそうとしていた。
スッ…ガクガク
あっ…
一瞬首が横に向いた。目をそらせた。
すると、まぶたも閉じれた。
このまま…
早く、朝になって…
まぶたが…
無理やり開けられる…
あぁ…もうやだ…
あっ…
なんで……
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