神谷 こうき

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<こうき>「ん~!くっそ!!ねみ~~!」 こうきはまだ眠い目をこすりながら大きなアクビをした。 <こうき>「ん!?また地震??ありえんくね~?」 といいつつも、そんなニュースよりも、今は眠すぎるのと学校へいく準備をしなくてはいけない。正直自分には関係なかった。 半分開いた目でタバコをくわえ、ライターを探した。 <こうき>「くそ、ライターがねぇ~。どこ置いたっけ…」 ぶつぶつ言いながらぼそっと立ち、背伸びをした。立ちくらみが襲う。ふらふらしながらキッチンに行き、コンロの火でタバコに火をつけ、精一杯タバコを吸い込んだ。 <こうき>「ぶはっ~!うんまっ!!あっ!そうだ、今日は測量の授業があるわ~、めんどくせ~」 こうきは、県内では結構有名な建築関係の専門学校生の2年。実家は田舎の方なんだが高校からは市内にいる。高校の時は寮があったのだが、専門学校は寮がないので、今は学校の近くのアパートに一人暮らしをしている。 夢は一級建築士なのだが、なんせ授業が測量だの建築基準法だので、とにかく憂うつだった。
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