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「初めまして皆さん。怪しいものではありませんのでご安心を」
この状況で怪しくないとか言われてもなんの説得力もない訳だが…
このままじゃ二郎さんが早まりかね(ry…あー
「てめぇ何者だぁ!!一郎に何しやがったああぁ!!1」
俺が二郎さんの短気を思い出した時にはすでに二郎さんは、謎のイケメンに殴りかかっていた。
もしこいつがその当人じゃなかった日には…やれやれ
そしてその拳がイケメンの顔をとらえた!
「マッガーレ」
デジャブのある声、
‐いや音かもしれない‐
それを聴いた時だ。
今まさにイケメンに一撃を叩き込もうとしていたはずの二郎さんは、イケメンの後ろでまるで軌道を曲げられたかのように拳を空振りして無様に倒れる。
皆が皆あっけにとられていると
「急に殴りかかられるとは思いませんでしたよ…」
はははと、そこらの女ならコロッとだまされそうな笑い方をする。
いまいましいほどイケメンだ。うほっ
「あ、あんた今何したの!?」
ツンが驚きながらも訊く。そうだよ俺も気になってんだ。
「護身術の一種ですよ。空気投げといいます。私はなぜか男の方に襲われることが多々ありまして、困ったものです。その気がないとはいいきれませんが…」
何か言ってるが華麗にスルーしつつ
「それでお前は何者だ?」
皆一番気になっているであろうことを訊いてみる。
「おっと、自己紹介がまだでしたね。天宮学と言います。特技は手品です」
イケメンはなんか余計なことをまじえつつ自己紹介を始めた。
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