予兆

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「晶子ちゃんさえ体調良ければ、裕二も来れたのにな」 ふざけて直人が言った。 「陰口は良くないよ!」 春菜が直人を一喝した。 「だってそうだろ!前にも旅行先で急に倒れたりさぁ!」 直人が目を吊上げて言った。 車中の空気が悪くなりはじめた。 その時、眼前に海が見えて来た。 「海だ!」 「キレイ!」 車中は元どおりの賑やかさを取り戻した。 けど俺は、晶子が急に寝込んだ事が引掛かっていた… 何となく理由が分かっていたからだ…
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