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高3…夏休み
私の心は…
傷だらけだった。
…過去の記憶…現在…未来…
どこを思い出しても…
どこを夢見ても…絶望的だった。
どれもこれもみんな、中学時代に受けた『いじめ』が原因だった…
「今日も暑いなぁ…心身ともにグダグダやわ…」
ブツブツ言いながら、胸元に光る『ディオール』のネックレスをいじっていた。
そのネックレスは私の宝物の中の一つだった。
お小遣い…両親からくすねた金は全てブランド品を買うのに遣った。
『ブランド品は、あたしの傷を癒す最高の薬』
そう思っていた。
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