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「当てはあるのか?」
有寿がチェシャ猫の方を見る。
「ん?時計ウサギのこと?」
有寿は軽く頭を下げ、肯定の意を示す。
「うーん…多分帽子屋が拾ってると思うんだが…」
「帽子屋?」
時計ウサギが物扱いされていることは無視して帽子屋について尋ねる。
「あいつはおかしな奴だ。どういう訳かは分からないが人が困ってると何故か現れる」
「へぇ…」
「頼りになるやつだよ」
素直にそう思っているのか自然に口から滑りでた、そんな感じの呟きだった。
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