入団

6/22
前へ
/260ページ
次へ
もう、15年も片目で生きている。 しかし、今日の【面接】に受かれば「見えない」ことが多少のハンデになるだろう。 これから挑む【仕事】はそういうものだから。 サッと黒い皮のジャケットを羽織り、ヘンリーはホテルを後にした。 後には、消し忘れた煙草がジリジリと微かに灰を落としていた。
/260ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2040人が本棚に入れています
本棚に追加