入団

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人をさらって、殺して…。 ヘンリーにはこの上ない仕事である。 別に楽しいわけではない。 ヘンリーには何かがしたいなどの欲望も、楽しいなどの感情も持ち合わせてなかった。 単純に、「何かを求める」ということを知らないのだ。 坦々とオルクスの【死の腕】に関する説明を聞きながら、ヘンリーは三本目の煙草に火をつけた。
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