入団

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「…というわけだ。人を殺すことが仕事だなんて、今からわくわくするぜ。おっと。時間だ。面接に向かおう」 オルクスは完全なる悪人だ。 平気で金を奪うし、平気で人を殺す。 麻薬の密輸なんておてのもの。 孤児だったオルクスは世間を恨み、一人で生きる術として犯罪に手を染めて生きてきた。 母親を殺したヘンリーが、治安が世界一悪いと言われている、ある街のスラムの一角で出会ったのがオルクスだった。 「悪い顔してるな、あんた」 オルクスがヘンリーに放った最初の言葉がそれだった。 似た者同士の二人が、組んで犯罪をするようになるまで時間はかからなかった。 似た者同士といっても、二人の最大の違いは感情。
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