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「俺になんの恨みがあるか知らねえけどよ。ひでぇよ、お前」
ルークは壇上に置いてあった銃を取り、撃った。
バンっ!
一発目はヘンリーには当たらなかった。
ルークも怒りで手元が狂ったのか、ヘンリーに狙いが定まらなかったようだ。
ヘンリーの左横を通過して、弾は扉を貫いた。
ヘンリーは慌ててナタリーを自分の後ろに移動させる。
ルークはヘンリーが首謀者である理由を語らない。
ヘンリーは何も心当たりがないのだから、納得できないままルークと戦わなければならなかった。
だが、ヘンリーを首謀者と疑わないルークに何を言っても無駄だ。
ヘンリーは部屋を出る時に、ナタリーを守ると心に誓った。
だからこそ、ルークと戦う理由など関係ない。
ナタリーが危険にさらされていれば、相手が誰であろうと戦うべきだ。
ヘンリーもルークに銃を向けた。
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