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ヘンリーは銃を構えたままルークの出方を伺う。
間を詰めて、狙いが外れないようにしているのだ。
そうすれば、一発で片が付く。
ルークも銃をヘンリーに向けたまま、ジリジリと近付いてくる。
裸に銃のルークの格好は、笑えるほど滑稽だ。
ヘンリーは気をそがれないよう、集中して近付いてくるルークを見つめていた。
…が、その時。
ルークがバッと横を向いた。
ヘンリーも目で追う。
すると、その方向にはナタリーがいた。
…俺の後ろにいたはずなのに!
ナタリーは壇上に向かって走っていく。
…自分を囮にして、ルークを撃ちやすくしてくれているのか!?
バン!バン!バン!
立て続けに銃声が鳴る。
ルークがナタリーに放った銃声だ。
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