M33T

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ナタリーの無事を確認すると、ヘンリーはまたルークに向き直った。 ルークの額に銃口をあてる。 「すまん。いろいろ世話になったが、今日までだ」 ヘンリーは、【死の腕】を陥れた首謀者にされたことについてはあえて何も訊かなかった。 今更ヘンリーの無実が明らかになっても現状は変わらないからだ。 カチ… ヘンリーはトリガーを引こうとする。 「うおおおあああああおお!」 その時、ルークが勢いよく上半身を起こした。 あまりのことに、頭突きをくらわされたヘンリーはそのまま後ろに飛ばされてしまった。 一緒に銃も飛んでいく。 マウントポジションをとり、尚且つ銃を向けていた状態でルークが向かってくるとは想定外だった。 さすがルークといったところか。 ルークは最後の力を振り絞って自分の銃を取りに全速力で走った。 ヘンリーも慌てて逆方向に飛んでいった自分の銃を取りに向かう。 「くっ…ぅ」
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