M33T

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予想外の事態のため、構えていたルークより大分遅れをとってしまった。 必死に銃へと走るヘンリー。 今まで何事もそつなくこなしてきたヘンリーだったため、こんなに追い込まれて必死になることなど初めてだった。 …よしっ! ヘンリーは銃を手にした。 ルークも同じく銃に触れていた。 飛び出すのはヘンリーの方が遅れたが、銃の距離から二人が銃に触れたのはほぼ同時だった。 ルークに狙いを定める余裕などない。 振り向きざまに銃を撃った方の勝ちだ。 「うおおぉぉおおお!」 ルークの叫ぶ声が聞こえる。 ヘンリーは銃に渾身の力を込めて振り向いた。 ルークも自分と同じ体制をとっている。 …今だ! バンっっ
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