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予想外の事態のため、構えていたルークより大分遅れをとってしまった。
必死に銃へと走るヘンリー。
今まで何事もそつなくこなしてきたヘンリーだったため、こんなに追い込まれて必死になることなど初めてだった。
…よしっ!
ヘンリーは銃を手にした。
ルークも同じく銃に触れていた。
飛び出すのはヘンリーの方が遅れたが、銃の距離から二人が銃に触れたのはほぼ同時だった。
ルークに狙いを定める余裕などない。
振り向きざまに銃を撃った方の勝ちだ。
「うおおぉぉおおお!」
ルークの叫ぶ声が聞こえる。
ヘンリーは銃に渾身の力を込めて振り向いた。
ルークも自分と同じ体制をとっている。
…今だ!
バンっっ
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