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ナタリーは少し戸惑った顔をした。
「…まぁいい。話してやるよ」
ナタリーは銃口を持った手を一度下げて、話し始めた。
「ルークがアンタを首謀者だと思った理由。つい何週間か前に、ニューヨーク支部を潰した時、あたしは一つの封書を残して置いたの」
「ニューヨークも潰したのか。はぁ…はぁ…やるな、ナタリー」
ヘンリーは死ぬ直前までナタリーとの会話を楽しみたいのか、無理して口を開く。
口数の少なかったヘンリーも、人間らしくなったということか。
「その封書には、写真を詰め込んで置いたわ。教団にいないと、撮れない写真ばかり。その中に、ルークがアンタを首謀者と思い込むような写真を入れておいたの」
ナタリーは一呼吸置いて続けた。
「あたしがコックと一緒に、外部と接触している写真」
…なるほど。
ヘンリーは理解した。
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