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「あれからあたしは…アンタに復讐することだけ考えて生きてきた。それ以外、生きてる意味すらなかったもの!引き取られた親戚はよくしてくれて、あたしもイイ子でいたけど…いつもアンタを殺すことを糧にして暮らしてたのよ」
「す…まない…」
ヘンリーは途切れ途切れに謝る。
「すまないじゃないわよ!まぁ…あたしの嘘に上手く引っかかってくれたことは感謝してるわ。自分でも驚くほど事がスムーズに進んだから」
ナタリーはまた銃を持つ手を下げた。
威嚇せずとも、ヘンリーは何もしないと感じたのだろう。
「マットのことがあってから、アンタがあたしにベッタリだったのはさすがに計算外だったけど」
「マット…もお前…が?」
「そうよ。マットは幹部の中でも一番長く教団にいるから、いい情報源になると思ったの。でもアンタが帰ってきて…まぁ、どっちみち殺すつもりだったからいいんだけど。アンタがあたしから離れないもんだから、非常に行動しずらかったわ」
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