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「たくさんのコネを使って、馬鹿な男どもに教団の支部を潰させた。本当に女って楽ね。アンタを殺す目的も果たせたし…あたしの話はこれでおしまい」
ヘンリーはナタリーに手を差し出して言った。
「俺…は、お前の生きがいを奪ってばかり…だったな。最後…まで」
「どういう意味?」
「家族が死に…、生きがいが【俺を殺すこと】に…なったん…だろ?俺がいなくなって…ちゃんと生きて…いけるか?」
「…」
ナタリーは目を丸くして、その言葉の意味を吟味した。
「俺が…生きて…しぶとくお前から逃げていれば…お前の…生きがいが…なくなること…はなかった…のにな」
「ばっ…馬鹿じゃないの!?意味…分かんない」
「俺は…ごふっ」
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