M33T

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「たくさんのコネを使って、馬鹿な男どもに教団の支部を潰させた。本当に女って楽ね。アンタを殺す目的も果たせたし…あたしの話はこれでおしまい」 ヘンリーはナタリーに手を差し出して言った。 「俺…は、お前の生きがいを奪ってばかり…だったな。最後…まで」 「どういう意味?」 「家族が死に…、生きがいが【俺を殺すこと】に…なったん…だろ?俺がいなくなって…ちゃんと生きて…いけるか?」 「…」 ナタリーは目を丸くして、その言葉の意味を吟味した。 「俺が…生きて…しぶとくお前から逃げていれば…お前の…生きがいが…なくなること…はなかった…のにな」 「ばっ…馬鹿じゃないの!?意味…分かんない」 「俺は…ごふっ」
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