きっかけ

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「あんたなんてね、あたし以外面倒みる物好きいないんだから」 サラは二本目の煙草に火をつけながら言い放った。 ヘンリーは何も言えずうつむいた。 しばらくの沈黙の後。 サラの発した言葉にヘンリーは背中を震わせるだけ。 「大体。金になる使い道があると思ってあんたを産んだのに。出て来たのはこんなひょろい男だけ」
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