Heart.21

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カランと心地いいベルが鳴る。 ライトが点けられた店内は、今の私には眩しいくらい。 「遅かったじゃない。隼人くんにどうにかされちゃったかと思って心配したわよっ」 「はぁ!?んな事するわけねーだろ!」 「いや、今までのお前だったらしてただろ。確実に」 「ねー」 2人の間に挟まれて隼人はタジタジ。 「ま、何にもされてないとは言えないんじゃない?」 「はっ!?」 調子に乗って、私も悪ノリしてみる。 本気で焦ってる隼人と攻め立てる舞の姿を見て笑いがもれた。 「あんた!何笑って………て、何その指輪」 「ん?」 グラスを取ろうとした時、舞に手首を掴まれた。 このコは、ホントに目ざとい。 「ちょ……あんた達…」 「へぇ……」 2人の素直なリアクションを聞いてなんだか嬉しくなった。 「ね??何にもなかったわけじゃないでしょ?」 隼人の方を見ながら、挑発的に笑う。 やられっぱなしは悔しいから。 隼人は一瞬驚いていたけど、すぐに含み笑いを浮かべた後、こう言い放った。 「上等じゃん」 私の好きな人。 それはとっても自信過剰で俺様で。 「サンキューな。由香里」 でも、ちょっぴり可愛いとこもある。優しくて素敵な 自慢の彼氏様です。          END❤
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