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カランと心地いいベルが鳴る。
ライトが点けられた店内は、今の私には眩しいくらい。
「遅かったじゃない。隼人くんにどうにかされちゃったかと思って心配したわよっ」
「はぁ!?んな事するわけねーだろ!」
「いや、今までのお前だったらしてただろ。確実に」
「ねー」
2人の間に挟まれて隼人はタジタジ。
「ま、何にもされてないとは言えないんじゃない?」
「はっ!?」
調子に乗って、私も悪ノリしてみる。
本気で焦ってる隼人と攻め立てる舞の姿を見て笑いがもれた。
「あんた!何笑って………て、何その指輪」
「ん?」
グラスを取ろうとした時、舞に手首を掴まれた。
このコは、ホントに目ざとい。
「ちょ……あんた達…」
「へぇ……」
2人の素直なリアクションを聞いてなんだか嬉しくなった。
「ね??何にもなかったわけじゃないでしょ?」
隼人の方を見ながら、挑発的に笑う。
やられっぱなしは悔しいから。
隼人は一瞬驚いていたけど、すぐに含み笑いを浮かべた後、こう言い放った。
「上等じゃん」
私の好きな人。
それはとっても自信過剰で俺様で。
「サンキューな。由香里」
でも、ちょっぴり可愛いとこもある。優しくて素敵な
自慢の彼氏様です。
END❤
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