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『言いたいことはそれだけですか~?』
「……」
『朝から随分元気みたいだし。もしかして、俺のおかげで目が覚めたとか?』
「はい。あなた様の非常識な電話のせいでおめめぱっちりですが、何か?」
嫌味たっぷりに言ってやって、ちょっとスッキリ。
…と思ったのに
『マジ?じゃ俺感謝されなきゃじゃん!!』
とか言ってる馬鹿男…
世界の中心は自分にあるとか、マジに思っちゃってたりして。
…ありえる。
だったら余計関わりたくなんかない。
「…用件があって電話してきたんじゃないわけ?」
『別に。昨日はダチとオールしてたから、モーニングコールなんてしてやろっかなぁ?って思って』
イイ迷惑だバカヤロー…。
「それはそれはどーも。ご丁寧に。用件は以上ですか?」
なるだけ冷たく、淡々と言葉を繋ぐ。
奴が余計な話を持ち出して来ないように…。
一刻も早く電話を切る為に…。
『うーんとね…なんかあったっけな~?』
何わざわざ話題探してんのよ!
「ないようなので、切らせていただきます」
私がボタンに手をかけると、慌てた声がした。
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