27575人が本棚に入れています
本棚に追加
黒板に公式を書きながら解説をしているまだ若々しい先生の背中を見ている。
今日はスカートの丈が短いなぁ。
そんな事を思っていると、バックの中の携帯の振動が伝わってきた。
あ。サイレントにしとけばよかった。
周りに気付かれないかヒヤヒヤしながら、わざとイスをひいて音をたて、バイブが止むのをひたすら待った。
ブーッブーッブーッ
長い!
もしかして電話…?
教卓の方に目を向けると、先生はまだ黒板の方を向いている。
…先生、ごめん。
私はバックから携帯をそっと取り出して、名前を確認する。そして目を見開いてフリーズした。
私は…
とてつもなく
恐ろしい事をしてしまったかもしれない…。
1度止んだバイブが再び振動して、私の不安は確信に変わった。
着信:結城隼人様
すっかり忘れてた~~~!!!
不安と焦りで心拍数が尋常じゃないくらい上がる。
その後は、授業に全く集中出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!