Heart.2

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『はぁ』 「……ごめん。私のせいで遅刻させちゃって」 もう、怒鳴るなりなんなりしてください。 結城のため息を聞いて、私は腹をくくる。 『…何事もなく学校着いてたんならいいわ』   予想外の結城の言葉に、一瞬思考がフリーズした。     「……………え゛」 おまけにマヌケな声が出る始末。 「…怒って、ないんですか…?」 『別にいい』 「はあ…」 もしかして… 心配、してくれてたとか…? そんな態度とられると、なんだか調子が狂ってしまう。恐ろしいほどの自己チューはどこへ行ったのか…。 『あ』 「…何?」 何かを思い出したような声。 『俺、お前のせいで罰掃除じゃん』 「あ゛」 そんな物騒なものがあったんだ! 私は再び恐怖にかられた。 『マジないんですけどぉ』 「…はい。申し訳ありません(泣) 私も………お手伝いします」 それ以外に助かる道はないだろう。 あんなに必死でダッシュしたのも水の泡だけど、今の結城に逆らうなんてもっての他だ。仕方なく了承する。 『あっそ。じゃ手伝ってねー』 「わかりました…」 終話ボタンを押した携帯を見つめる。 私ってばなんで忘れたのよっ!!!!
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