Heart~sp.2~

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サクッ ん?サクッ? 後数センチで唇が触れあいそうな距離。背後から聞こえてきた音に動きが止まる。 目を開けると、隼人の視線が私を通り越し、その後を呆然と眺めているのが見えた。 「……呼んどいたの忘れてた」 「え?」 後を振り返ると見慣れた2つの人影が寄り添って立っている。 「邪魔、した?」 苦笑い気味にそう言ったのは裕也くん。その言葉に数秒前の自分の行動を思い出す。 …み、見られた。 「すんげー邪魔だった」 不機嫌全開の隼人の表情。 「隼人くんごめんねー」 「ていうか、お前がさっき俺の事を起こしてまで、後でここに来いって伝えてきたんだろ?」 「だってせっかくだからお前らにも見せてやろうっていう俺の優しさじゃんかよ」 「それ忘れてこんな感じになってんのはお前だろうが」 「う"」 赤面する私の目の前を様々な言葉が飛び交っていく。 ぷちパニックを起こしている頭で理解出来たのは、【裕也くんと舞を呼んだのは隼人だった事】と【2人に全てを見られてしまった事】…。 「あたし達の事は気にしないで続けて?隼人くん。 由香里のファーストキスもらってやってよ」 「ちょっ舞!」 もー。笑顔でなんて事言うのよ、この人は。
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