第弐章†蠢く魔†

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「仕方ない、次剣術行くぞ」 宗谷は護に竹刀を渡す 「長くても一時間で勝負を着けようか」 「望むところだ!行くぞ」 言葉と同時に距離を詰める、護が竹刀を上段から振り下ろすそれを宗谷が体を回しながら避け脇腹に向け竹刀を振るうそれを受け止め押し返し左上から叩くそれをバックステップで躱し距離をとった 「今のは危なかった」 「チッあてたと思ったんだがなあっ」 その言葉とともに一気に距離を詰め至近距離で突きを放つ 「なっ!!?」 ドス . . . 「つぅ」 首を擦りながら護は呟く、結局あの突きは避けられ首に横薙の一撃を食らったのであった 「まだ痛むか護?」 「ああ、少しな」 「そうか、それより最後の突きは焦ったぜ」 「当たんなかったがな」 「避けれて運がよかった、気付くのが一瞬でも遅かったら当たってたよ、まぁ次頑張れや」 「ああ」 「…」 「なんだ、いきなり黙って」 「いやぁそういやぁ醤油切らしてたのを思い出してな」 「何でこのタイミングで?」 「晩飯刺身だから買ってきて」 「はぁ!?テメェ殺人犯がウロウロしてるかも知れねえのにこの時間に醤油買いに行けだぁ!?」 「お前なら大丈夫だって心配ならこれ」 「なんだ?杖?」 「仕込み刀」 「何でそんなもん」 「倉にあったんだよ」 「マジでか!?」 「まじまじ、それがあんならダイジョブだろ、行った行った」 「え!?な!?待てや!おい!聞けやぁぁぁ!!」 そして無理矢理家の外に出され醤油を買いに行かされるのであった 「はぁ、何でこうなんのかなぁ」 店からの帰り道一人呟く カ――ンジ―カン―――ンジル 「ん、この感じまさかっ」(なんだ朝よりはっきりと感じやがる) ―ダイ――マリョ―ヲ―ジル―― 「声!?なんなんだ一体!?」 「グオォォォォォォォォォォ」 その時この世のものとは思えない雄叫びが響いた
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