第零章†ハジマリ、夢、何時もの朝†

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鉛色の空、激しくなる雨は一向に止む気配はない。 その雨の中、十一の墓石が並んでいる 「私は無力だ……」 呟きすら掻き消える雨の中、立ち尽くすその男の言葉は悲しみと後悔満ちていた。 紡いだ言葉のほとんどは雨音でかき消される 「私はお前達の………でいられただろうか……」 さっきよりもまた一段と雨足が強くなり白い墓石と前に立っている男の銀髪を際立たせる 「無力だった私を許してくれ」 拳を強く握りしめ、さっきより悲しみに満ちた声で“俺”によく似た男は言った . . .
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