表と裏

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「このゲームで負けない方法なんて無いに等しいわ!どんなことをしようとも失格の可能性があるんだから!」 声を荒げる夏川から、決して目を反らさない大山 「ルールを見たとき何を思う?多分、真面目な風紀委員さん達ならこう思うだろう。「ここに守るべきことが書いてある」と。そこで終了。けれどもひねくれた奴ならその先、こう考える「ここに書いてないことはやってもいいんだ」ってね」 「…それで何が言いたいの?」 互いに一切、目を反らさなかった 「つまりはこの勝負、俺の…」 ここで言葉が詰まる 大山は直感で気付いた その先は言ってはいけないことに 「…考えたルールだよね?」 「はぁ?何を今更…」 大山はしばらく間を開け、本来言うはずではなかった言葉をだした そして、咳払いをして仕切り直しにこういった 「ルールを見た時点で皆、催眠にかかったんだよ」 直後、大山のとった行動に誰もが目を疑った
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