砕かれた固定観念

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「大山…なんのつもりだ?降参でもするっていうのか?」 大山は頭につけられていたものを取り外していた そしてあろうことか、自分への禁止言動を見ている 「うわっ危なかったぁ…いや、言うところだったよ実際。でもこれで安心」 その紙には【俺の勝ちと発言】と書かれていた 「あ、安心も何も終わりでしょうよ!」 「何が?」 「あんた、それ見て…」 「失格だったら放送されるはずだけど?」 大山の言うように、放送が入らない 「ちょっと!どういうことなのよ!コイツは自分の禁止言動を見てるのよ!反則じゃないの!」 夏川は顔を真っ赤にしながら、大山を指差し、机をバンバン叩く 「反則?ルールちゃんと読んだ?そんなことは一切、書いてなかったじゃない」 夏川はさらに顔を赤らめる 「書いてないって…普通に考えて反則でしょう!これじゃゲームにならないわよ!」 「普通の考えって何?それは固定観念が作り出した、勝手な縛り。オレからしたら、このゲームのルールのスキが見破られるかどうかがゲームだったんだよ」
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