第二章

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光の国、つまりはM78星雲をあとにしたザムシャーは宇宙空間を高速で飛行していた。 -和泉守兼定か…俺にとって充分すぎる代物だ。果たして実戦ではどれほど機能するものか。 そんな事を考えていたザムシャーの視界にいきなり鋭い槍が入った。ザムシャーは瞬時に尖った槍をかわした。 「貴様…なにやつ!」 「忘れたとは言わせないよ…よくも俺の従兄弟を殺してくれたな」 「貴様、マグマ星人か…あいつらに恨みはないが我が命を狙われたゆえ斬っただけだ。あいつらが強きを求めて勝負を挑み散っただけのこと。俺には何の非もない」 「ええい、やかましいやつだ!いくらまわりくどいことを言っても貴様が従兄弟の命を奪ったことに変わりはない」 「ふっ…笑わせるな。貴様らマグマ星人が何人の罪もない命を奪ったと思ってる。そんな貴様らマグマ星人にそんなことを言う権利はない!」
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