第二章

4/9
前へ
/155ページ
次へ
睨み合った両者は近くにあった小惑星に着陸した。 「さあ来なよ。八つ裂きにしてやるからさ」 マグマ星人がザムシャーを挑発する。しかし、ザムシャーは自らのペースを崩すようなことはない。静かに和泉守兼定を正眼に構えた。 一方のマグマ星人。前述したとおり右手が槍のように鋭い武器、左手は鍵爪のようなフック状になっており非常に攻撃的な印象を受ける。体中に傷跡が残っていることからもこのマグマ星人がかなりのやりてで修羅場をくぐり抜けてきたことがわかる。 「そちらが出ないのならこちらから行くよ!」 凄まじい突きがザムシャーに飛んできた。ザムシャーは右横に体を傾けると刀で槍を下に力いっぱい打ち払った。マグマ星人は凄まじい衝撃を右手に受けたが、二撃目を左手のフックで受け止めた。 「片手で俺の斬撃を受け止めるとは貴様なかなかやるな」 「随分と達者な口だね。二度と喋れないようにしてやるよ」
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加