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戦場で見つけた小さな花。
小さいくせに凛と咲くそれは紫色。
私の情人にそっくりだ。
◇ ◇ ◇ ◇
「……で、」
「何だ」
「貴方は戦場で何をしてるんですか!?」
司馬懿は、目の前で小さいな花を手に持っている曹丕が自分の上司であることも忘れ、呆れ半分で怒鳴った。
「何を怒る」
「怒りますよ！戦場で花摘みなどしている場合ですか！」
「案ずるな。これは本陣にあった」
「はぁ……」
何なんだこの主はと、司馬懿はため息に乗せて吐き出したが、おそらくこの主は気づいていないだろう。
司馬懿はうなだれた頭が上がらない。
「似合うぞ」
珍しく結ってある髪に花をさして無表情で喜んでいる曹丕を見て、司馬懿は泣きたくなった。
END
サイト拍手から引っ張り出してきました。
可哀想なぐらい司馬懿が大好きな皇子様が書きたかっただけなんです…!!
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