平成17年10月27日

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その日、大阪・日本橋の国立文楽劇場の楽屋は異様な緊張感につつまれていた。 毎年この時期に開催される落語会、「米朝・吉朝の会」。文字通り「師弟」と呼ばれるこの二人の共演は、上方落語ファン、米朝ファン、吉朝ファン、そして私自身楽しみにしている落語会だ。 しかし、この年の会は違った。「楽しみ」というよりも「不安」のほうが大きかったのだ。
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