生い立ち

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とにかく無事に産まれた少年は「浩久」と名付けられ、かわいがられながら育てられた。末っ子の特権である。 浩久少年が小学校に入学した頃、よく父に連れられて寄席に通っていた。 父である幸久は大の落語ファン。戦争中、初代桂春団治の声帯模写をして兵隊仲間を笑わせていたという。 そんな父の影響をモロに受けた浩久は、次第に落語に興味を持っていく。
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