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あちこちの寄席に通い詰めるうちに、「桂米朝」と「桂米之助」という二人の咄家に出会う。
まず前者「米朝」は、以前から大ファンであり、独演会には必ずと言っていいほど足を運んでいた。「プロになるならこの人しかいない!」と心に決めていたらしい。その理由を吉朝は、あるテレビ番組でこう証言している。
「この人やったら(落語に関する事やったら)何を聞いても答えてくれると思ったから」
そして後者「米之助」は、若手の咄家の修行の場である寄席(主に岩田寄席など)を主催する咄家で、米朝師の弟弟子にあたる。
吉朝もいろんな寄席に通っているうちに、米之助師と話をする機会が増え、落語に関する知識や心構えなどを教わった。ちなみに「東の旅」はこの頃に覚えたらしい。
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