157人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
『…自分を信じる?』
長老は答える。
『そうだ。自分はできる、そう思うのだ。そうすれば、その能力は発動する。』
長老は一枚の葉を取り出した。
『これを浮かしてみなさい。』
僕はやってみた。
(僕は葉を浮かすことができる…。)
すると葉は宙に浮いた。僕は驚いた。
『おぬしはこの葉を凶器にすることもできる。』
その言葉に僕はハッとした。《できる》のではない。
《しなければならない》のだ。この世界を救うために…。
僕は今更ながら、自分のしなければならないことの重さを知った。
最初のコメントを投稿しよう!