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(……?)
僕は不思議に思い、その人を見上げた。
その人は男だ。
黒い帽子、黒いサングラス、口にはマスク…
(まさか…)
僕がそう思ったのと同時に男は僕に拳銃を突き付けた。僕は動けなかった。
『動くな!』
男はそう叫び、銀行員の方へと僕を連れて向かった。
銀行内はいっきに静かになった。
男は女の銀行員に言った。
『金をよこせ!こいつを撃つぞ!』
銀行内はざわついた。
『黙れ!お前ら。直ちに外にでろ!』
客は一斉に外に逃げた。ただ1人を除いては…
母さんだった。
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