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朝のモヤモヤもすっかりなくなり、夕方になる頃にはいつもと変わらない1日へと戻っていた
家の中は真っ暗で、朝出て行った時のまま
何1つかわらない部屋を見てはため息が零れる
電気をつけて夕食のコンビニ弁当を温める
テレビのボリュームは多少大きめにして、空しさを紛らわす
でも、電子レンジのチンッと鳴る音で一気に現実へと引き戻された
今日も早めに寝よう
そう思いながら夕食を食べる
お風呂は沸いてるはずもなく、面倒臭さが先をいきシャワーで済ませる毎日だ
煩わしさと虚しさ
欝陶しさと面倒臭さ
それが今同時にあり、多少なりとも親の有り難みってものがわかった気がする
でも、何の感情もなかった
そう言えば、俺って親の事何も知らないや
興味さえなかったからな
親子って言うより他人に近かった気がする
会話もほとんどなかったし、ただ居なくなればいいっていつも思ってた
人生なんてつまらない
生きる事は拷問みたいなものだ
ジワジワと苦しめられて、年をとりながら死んでいく
突然誰かに命を奪われる事だってある
努力するだけ無駄だよ
明日生きてるかさえわからないのに
夢を持つだけ意味がない
その夢はただの空想なんだ
生きるってなんだ?
死にたい訳じゃない
ただ、また今日も過ぎていくんだ
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