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そんな普通の毎日にある日小さな出来事があった
朝いつものように起きると、顔を洗い歯を磨くとパンをくわえて家を出る
とその瞬間に見知らぬ１人の女が立ってたんだ
「うわっ！ど、どちら様ですかっ？」
体を１歩瞬時に後退させると反らしぎみになってる背中のまま言った
女は俯いたままゴモゴモと何かを言っているが声が小さすぎて聞き取れない
「はいっ？」
首をかしげると耳を突き出す
「あの…、あの、野口と言います…。」
野口
その名字に聞き覚えがあった
「野口…さん？ もしかして…あの？」
「はい…。交通事故であなたの両親を死なせてしまった野口幸秀の妹です…。」
バクンッ
なぜか心臓が止まりそうになるのを感じた
なぜここにあの時の加害者の妹が…
頭は混乱していて、既に電車の時間に間に合わない事を知りながらも足は止まったままでいた
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