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「それで?どういったご用件で?」
くわえていたパンは既に食べ尽くした
「いえ…、その…、あの…。」
モジモジと何を言いたいのかさっぱりわからない
歳は俺より下だろう
見た目は16位だろうか
「仕事行かなきゃなんないんだけど!」
仕事になんて行きたいわけじゃない
ただ、催促するのに十分な理由になるからだ
「す、すみませんっ! あの…、あなたを助けたかったんです…。」
頭の中に?マークがいっぱいに広がる
助けたい?なぜ助けが必要なのだ?
そもそも賠償責任で大変なのはあなたの家庭でしょ?
何がなんだかわからなかった
ただ1事だけ呟いた
「助けてもらう程弱くはないよ。」
そう言うと女の肩をはらい仕事へと向かう
もう2本くらいは乗り遅れてるだろう
変な気持ちのまま走る事もしないで歩いて行った
助けたい
本当は助けて欲しかったのに…
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