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走り抜ける河原
グラグラ揺れる釣り橋
ちょっと危険なスズメバチ追い越して
緑色の丘を登れば
一面のトウモロコシ畑
そこは二人だけの遊び場
いつもの鬼ごっこ
トウモロコシの影から
大きなリボンが見える
いつまでも捕まらない
あの夏の思い出
アスファルトの河原
車も通れる石橋
ちょっと危険なスズメバチはもういない
灰色の坂を登れば
でっかい駐車場
そこはあの子がいた場所
一人の鬼ごっこ
並ぶ車の間に
あの子の笑顔が見える
触れられぬまま消えて行った
あの夏の幻
セピア色の記憶辿れば
一面のトウモロコシ畑
一人旅立つ君を……
追いかけたんだ
最後の鬼ごっこ
赤い電車の窓から
なびく大きなリボン
最後まで捕まらない
愛しい君の笑顔
もう届かない、触れられない
あの夏の思い出
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