良男との出会い

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その日の夕方、私は生脇の食材で夕ご飯をこさえていたのです。 キャベツ、玉ねぎ、もやし、長ネギ、しめじ、玉子、焼き海苔―――――― それらをチャルメラに入れて食べる、といういつものメニュー。 もう15年も主婦やってるんだもの。長ネギを切る長さなんか均等なわけ。ジャスト1センチ!Doだおまいら! 思わず熱くなってごめんなちい。   しかしそんな時、聞き覚えのあるヴォイスがヴラウン管から・・・ 「増力!増力!」   ―――――――この声は・・・!   私はチャルメラの袋を開ける手を止め、ティーヴィーに駆け寄った。 すると画面の中、すなわちインザスクリーンに今朝の生脇の青年が!!!   私は心が震えますた。時を同じくしてたまたま右ケツの筋肉も痙攣した。   そう、あのスマッシュヒット番組「母上と一緒」の良男お兄さんと生脇のお兄さんは同一人物だったのDEATH! どうして良男さんが生脇に・・・?どうして?Doして?きっと私に逢うためね! 私は直感した。直汗もした。 私は良男の汗のにほひを思い出しながら番組でおなじみの増力体操を足の裏がテカテカになるまで踊り狂った。 そしてその宴は深夜まで続いたのですた・・・
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