†幸福論†

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幸福論 君が僕のことで 知っていることは いくつあるかい? 僕は君のことを訊ねられたら きっとイメージでしか 答えられないだろう 君は僕の どこが好きなんだろう 僕は君のことを訊ねられたら きっともう理由なんて 答えられないだろう 繰り返し伝えつづけた 愛の言葉も 君の目も口も耳も声も 現実と空想の狭間で 僕を優しく癒してくれるんだ 君は僕にとって そういう存在なんだ 君は不満かい? 愛の歌や言葉が必要かい? 君が眠る夜の数だけ 僕の存在を感じてくれればいい 僕はそれだけで 充分に幸せなんだよ
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