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距離
君は 夜も眠らず
片足を上げて
ずっとずっと立っている
高い高い塔の上
そこからは 何が見えるかい
唄を忘れたツバメが
君の肩にとまり
そっと瞼を閉じて 眠った
ツバメは 何も話さなかった
もうどのくらい経つのだろう
そうか
僕らがあの約束を交わしてからか
君は僕の声も届かない
遥か上へ
登って行ってしまったんだね
そこから
僕の姿が見えたとしても
決して僕の手は届かないのに
それでも君は まだ不安で
さらに上を目指して
空を見上げた
それ以上 上へ登ると
もう片足ですら
立つことができなくなることを
君は 気づかないんだね……
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